8月、北アルプスを望む常念岳に登った。今年は天気に恵まれている。
長野県穂高駅からタクシーに乗り、常念憩いの広場まで。本当は登山口まで行けるのだがこの夏の豪雨で道が崩れ、通行止めになっている。情報として事前に知らなかったので、タクシーで10分程度のところを1時間半以上歩くはめになった。もともと余裕のある行程を組んでいるので暗くなる前に小屋につくことはできたが、重要なことを知らなかったことは反省。

歩き始めてしばらくし、杖をどこかに忘れたことに気づいた。電車の中か、駅か・・・。杖があるとひざにかかる負担を減らすことができ、特に下りでは威力を発揮する。なくても登り下りできるが、スタートから少しブルーだ。

車道を歩いていくと途中で迂回路があった。何かと思ったら道路全体が雨で流されて通れなくなっていたのだ!ガードレールが途中からなくなっている。すさまじい自然の威力!

もう1つ驚いたのは下の写真。遠くから見ると道路に木が立っており、「古い木を残してあるんだなー。」程度にしか思わなかったが、木とガードレースの隙間は車が通れる幅ではない。こんな車道ありえない!と思ったが、なんと!木が立ったまま雨で押し流されてきていたのだ。この木は今後根を張ることができるだろうか?道路が復旧する際に取り除かれるのだろうと思う。


小屋には予定よりはやくついた。
↓写真は常念小屋夕食の写真。山小屋の食事としては悪くない。

↓夕暮れ時の北アルプス。中央のとんがりは槍ヶ岳(3180M)。


↓翌朝ご来光を待つ人たち。

↓翌日の天気はまさに雲1つない完璧な快晴。遠く槍ヶ岳〜大キレットを見渡せる。

常念岳頂上からの眺め。左から前穂高岳(3090M)、奥穂高岳(3190M)、涸沢岳(3103M)、北穂高岳(3106M)、中央のカールしてへこんでいるのが大キレット、右は槍ヶ岳(3180M)。まさに日本の天井。

↓昼食はニッコウキスゲの咲くお花畑で。でも常念小屋の弁当はパンにジャム、マーガリン、チーズ、ゼリーなどで物足りなかった。のどが渇く。

↓今日の宿泊は横尾山荘。山小屋なのに風呂があるのがうれしい。風呂上りの乾杯が最高!

↓翌日もいい天気。上高地河童橋まで下りてきました。ここはバスやタクシーでも簡単に来ることができます。こんなに美しい景色を簡単に見れるのでシーズンの人出はものすごいです。(秋の紅葉シーズンはバス2時間待ちなんてことも。)

●今回の行程

1日目
常念憩いの広場 11:00 歩行距離 約6km
一の沢登山口 12:40〜13:20 歩行時間 約5時間
王滝ベンチ 14:15〜14:25 歩行上り 約1190M
常念小屋(泊) 17:30 歩行下り 約0M
2日目
出発 6:00 歩行距離 約7km
常念岳山頂 7:45〜8:10 歩行時間 約6.5時間
お花畑 10:55〜11:45 歩行上り 約820M
蝶ヶ岳 14:10〜14:15 歩行下り 約1530M
横尾山荘 18:00
3日目
出発 6:45 歩行距離 約10km
徳沢 7:50〜8:10 歩行時間 約3時間
明神館 9:20 歩行上り 約0M
上高地ターミナル 10:30 歩行下り 約115M