子どもで鍛える

ぐず子ぉ~ぐず子ぉ~ぐずぐず子ぉ~♪と歌を歌いながら、妻が子どもをあやしている。さっきまで笑っていたと思っていたら、急に難しい顔になって泣きそうになったり、赤ちゃんの感情はめまぐるしく変化する。
授乳直後は機嫌がいいが、しばらくするとぐずってくる。たいてい、眠いからだ。妻の手が離せないとき、娘がぐずりだしたら自分の出番だ。

ドライブ用のベビーシートに乗せる手はあまりきかなくなってきたので、抱っこせざるをえない。それにしても娘はぜいたくだ。
抱っこしてもらっているのに、こっちが座っていると怒り出す。座りながら、揺らしてもダメなのだ。立っていないとだめ。なんで座っていることがわかるのだろう?今度、目隠しして試してみよう。

立ちながら、ひざを少し曲げてスクワットのような動きをするのが一番おとなしくしている。でもこれをずっと続けるのは結構しんどい。
でも発想を変えた。これは筋トレだ!
ふだん体を動かしていないと、疲れやすいしだるいことが多い。そこで子どもを抱っこしながら積極的に体を動かすことにした。

結構汗ばむ。筋肉痛にもなりかける。でも気のせいか、最近は胸筋も少し増えたような気がする。自分は人並みに腕の力はあるが、結構きつい。世の母親は、こんな重たいものを子どもが生まれるまではそんなに長時間持ったことがないだろうに、実際にはみんな子どもを抱っこしている。母親強し!

子どもの体重もだんだん増えていくから、腕への負担も増えていく。でも負けずに、鍛えてやろう。子どもの体重増に、腕の筋肉増のほうが勝って見せるのだ!