昨日の夜はずっと鳴っていた。夏の午後や夕方に鳴るのはよくあるが、夜中中鳴っているのも珍しい。記憶では近くに落ちたのは1回くらいだったが、少し離れたところでずーっと鳴っていた。聞こえていたのは雷の音ではあるのだが、いわゆる「雷」っぽくなくて、これから「そっちにいくぞ」と言いながらでもなかなかやってこない雷のような音だった。要は、少し違う種類の雷のように感じたということ。


今回、妙なことを考えた。
自分は体に電気をためやすいのか、冬は静電気で悩まされる。ちょっと金属にさわるとすぐにびりびりくるし、放電したからしばらく大丈夫と思う暇もなく、またびりびりくる。昨日は久々の雷で、また雷がずっと近くにいて、大地に放電しっぱなしだったので、大地が電気的に中和されたのではないかと勝手に考えた。つまり長いこと雷が落ちていなかったもんだから、そこで生活する人間も電気的に+か−のどちらかに傾きがちで、体にもおそらくよくない状態が続いていたかもしれないところに、雷がいっぱい落ちて電気的なバランスをとってくれたのではないか。


でもその後特に体調がいいとか、そういうことはない。
その季節にあるべき自然現象が起こらないと、地球全体のバランスが悪くなるような気がするのである。例えば梅雨にきちんと雨が降らないと夏に局地的に集中豪雨に見舞われたり、一方では日照りの害が起きたりして、いわゆる異常気象につながっているのではないかと。
夏は雷の季節だから。

昨日は夜中の12時頃にツクツクボウシが鳴き出した。こんな真夜中に変なやつだと思った。ずっと前にはアブラゼミが鳴き出したこともある。寝坊気味のミンミンゼミはまだわかるが、周囲が特に明るいわけでもないのに、人間の世界だけではなくセミの世界にも変わったやつはいるもんだ。

ところでヒグラシの声はどのように形容するのが普通か?
カナカナゼミという俗称?もあるくらいだから「カナカナ」だよと言ったら、会社の友人は「ヒ・ヒ・ヒ・ヒ・・・」だよと言った。確かに聞こえなくもないが「ヒ・ヒ・ヒ・ヒ・・・」では風情がない。やはり「カナカナ」だ。