食事と健康

健康づくりにとって、運動、休養と並んで食事が大切なのはいうまでもないだろう。食事は毎日するものだから、習慣の違いは数十年後には健康にとって大きな違いとなって跳ね返ってくるだろう。

食事と健康との関わりを表す言葉はたくさんある。
医食(薬食)同源はかなり有名な言葉だ。
身土不二という言葉もある。人を含めた動物の体は、その土地と切り離して語ることはできない。その土地の環境に合わせて、つまり適応して、体はつくられるものだ。酪農が盛んで家畜を多く食する地域の人と、雑穀や魚を主として食してきた人の体のつくりは明らかに違う。日本人の腸が、牧畜民族のそれと比較して何Mも長いことが1つの例だ。
その土地でとることのできる、食べることのできる食物にあわせて、人間の体はできているのである。
だから、その土地でとれたものを食べるのがよい。それも旬のものを。それが自然に従うということだ。

ふだんは気にしないが(見た目の違いは分からないので気にしようもないが)、元気な天然の魚を食べたときと、病気の魚を食べたときの体への影響は違う気がする。例えば風邪を引くなどの直接の原因は、ウィルスが体に入り込んだことかもしれなくても、病気の動物を食べたことによって自分の抵抗力が弱くなったことが背後にあるかもしれない。

そう考えると、狭い畜舎で効率優先で育てられた家畜を食べるのはあまりうれしいことではない。

食は健康の基本だと、改めて思う。はやく、自分で育てた野菜を収穫して食卓にのせられるような生活がしたい。