中古の便器

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(写真出典) http://www.geocities.jp/life_stylist777/photo/

こんなもの(中古の便器)を売っている店はないと思うが、実際には事実上買っている人たちはたくさんいる。

車や電化製品・本など中古製品市場はたくさんある。
でも「便器」なんて他人の使ったものはイヤに決まっている。

中古専門の展示場があったとして、そこに他人が使用して手放したものがずらりと並んでいたとする。
試しに使ってみるなんてこともしたくないだろう。ましてや買う人なんているのか?

・・・↑こういう流れで買う人はいないが、ちょっとまてよ。

中古の家を購入した場合はどうなのか?
家の賃貸も同様。賃貸の場合は正確には自分のものになるわけではなく、家と同様にこれも「レンタル」しているわけだが、中古にはかわりない。

手軽に新品に換えてもらえるものならそうする人も多いだろう。でも、現実にはほとんど選択肢はない。だから、「当然のこと」として中古を受け入れることになる。

もし、「便器だけは新品に換える」という習慣が定着していて、まわりのみんながそうしているなら、みんなそうするだろう。それが当たり前の状態の世の中であったとしたときに、「中古のままのでいい」と言い出したら、変人呼ばわりされるに違いない。

「他に選択肢がない」状況では、誰もが納得するものだ。

そう考えると、例えば「ポイ捨て」などをなくすためには、「捨てようがない」「捨てないのが当たり前」な状態・世の中にすることは1つの解決方法になると思う。

モラルに期待できればいいが、そうもいかないのが今の世の中。徐々に「あたり前」をかえていくのには多大な労力と時間がかかる(習慣を変えるのは大変)。シンガポールのように法律で厳しく制するしかないのか・・・。