「投資信託は運用会社で選べ!」

イメージ 1
 
今度発売される本の題名。
投資信託を買う際はいろいろ吟味する方だが、「運用会社」を気にしたことは確かにあまりない。でも著者の一人の内藤氏が指摘するように、投資信託の「運用会社」を知らないということは、家電製品で言えばメーカーを知らずに買うようなもの。
その運用会社について、「運用実績」「運用体制」「顧客サービス度」の3つを数値化して評価したのが本書。
 
最近、保険・金融商品について、今まで「素人である一般消費者は知らなくて当たり前」だった知識を学ぶことのできる本が増えてきたような気がする。逆に言えば、「それくらいのものが何で今までなかったのか?」と考えることもできるが。
 
つくづく思うのだが、多くの金融・保険商品は提供する側と購入する側の知識の格差が激しい商品で、その差が大きいことを利用して売る側は顧客をうまくカモにして(当の顧客は気づいていないが)、楽して儲けてきたビジネスが多い思う。保険商品にいたっては、セールス担当自身が自分では買いたくもないような商品をどんどん顧客に勧めているが、よくそんなことができたもんだ。これら業界のいろいろなカラクリについて知れば知るほど腹が立ってくることが多い。
 
その格差を少しでも埋めることのできる本が多く出回ってきたことは喜ばしいことだと思う。一般消費者がもっと知識を増やして、金融・保険さらには不動産業者に対してより大きな声で対抗できるようになれば、「ふざけた商売」ももう少し減っていくのではないかと思う。
 
ちなみにこの本はマネックス証券に口座を持っていれば、期間限定でweb上で本の全文を読むことができるサービスも提供している。まずは無料で読んでもらい、手元においておく価値があれば買ってくださいというもの。おもしろいと思う。