最近読んだ本

 
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1.「戦略シナリオ」 「問題発見プロフェッショナル」(ともに、齋藤嘉則氏著)

昔、会社の研修で使用した本。ちょっと難しいが、事業をやろうとする人にはとても役に立つ。前回とは少し違った視点で読むことができたような気が・・・。

以下、印象に残った箇所。
・「(官僚や金融機関に限らず)今起きている状況に対して何をなすべきか、ということを考えるよりも、自分にとっての失敗やリスクを最小化することにしか頭が働かない・・・。」

・「コストというものは、『顧客から見ても重要ではなく、競争上も自社に強みのない分野』につぎこんでも意味はない。」



2.絶対ブレない「軸」のつくり方 南壮一郎氏著

若手企業家。

・「今の仕事を通じて、こんなにも鳥肌が立ったり、嬉しさのあまり抱き合ったり、感動して涙する瞬間はあるんだろうか?」

・「メジャーリーグ30球団すべてのGM宛に手紙を送った。」

・「新しいことを始めるならば、最初から100点満点を狙う必要はない。まずは70点を目指すのだ。」



3.これからの「正義」の話をしよう マイケル・サンデル

いまさら、かもしれないがNHKの白熱教室でとりあげられた話題のハーバード大学教授の本。図書館でやっと順番待ちがまわってきた。数百人まちだったのに意外と早かった。きっと難しくて途中で読むの辞めた人が多くてはやく回ってきたと思います。自分もその一人。

『カントの考えのなかでも、とくに理解しがたいのは他者を助ける義務に関するものだろう。世の中には利他的な人間がいる。しかしカントに言わせれば、思いやりからなされた善行は「どんなに正しく、どんなに感じがよかろうと」道徳的な価値に欠ける。これは直感に反していると思うかもしれない。他者を助けるのに喜びを感じるのはいいことではないのか。カントはイエスというだろう。しかしカントは、他社を助けるという行為の動機(善行をなすことで喜びを感じること)と、義務の動機(有用性や利便性のためではなく、そうすることが正しいからという理由で行動すること)を区別している。そして義務の動機だけが、行動に道徳的な価値を与えると述べている。利他的な人間の思いやりは「称賛と奨励に値するが、尊敬には値しない。」』

哲学は難しい・・・。