4日

山道を散策した。最近、道がよくわからなくてもずんずん進んでいってしまう。そんなに山奥ではないから遭難の心配はない。結果、これは絶対に道ではないようなところを歩いて、とんでもないところから国道にでたりする。今日も車での移動距離は少なく、伊豆高原まで。

この旅にでてから、体重はほとんど変わっていないが食べる量はかなり増えている。昼食、夕食はたいていおかわりのご飯を注文する。食べっぷりもがつがつしている。にわか体育会系っぽい。テント生活をしていると生命力と言うか、五感が研ぎ澄まされてくる(テントではないがこのことは野口健も言っていた)が、その他の行動も野性っぽくなってくるのだろうか?別にえさを横取りされるわけではないが、ついガツガツしてしまう。たくさん食べるのは、それだけエネルギーを消費しているということだろう。
おかわりのご飯だが、だいたい1000円以下の食事の場合、会計時に50円~150円が上乗せされている。1000円以上くらいの食事になるとサービスだったりする。たまにそうでないとき(高いのに請求されたとき)は、「ただにしてくれよ」と思う。

今日もお腹がすいていた。和食が多いので、たまには洋食を、と焼きたてパンとコーヒーのお店というのに入った(場所柄ペンションや洋風のものが多い。)でも今日もお腹がすいていた。直前に入店した家族連れより先にオーダーし(割り込んだわけではなく、先方が決めかねていてウェイターがこちらに先に来ただけです)、スズキのソテーを頼んだ。瞬時に平らげた。「食べる」というより「食う」に近く、まさに犬のような食べ方。ライスも上品な量なので、すぐにおかわりを注文。先ほどの家族連れの注文がでてくるころにはほとんど食べつくしていた。

また、ウェイターに申し訳なかったのは水のおかわり。はじめに席について一気に飲み干し、オーダーのときにお替りし・・・、と結局5、6杯飲んだ。その後、ウェイターの巡回の頻度が高くなった。(食事が終わる頃には「おー・・・、あの客もやっとのどの渇きがおさまったようだ」と思われていたに違いない。)

食後の飲み物には紅茶を頼んだ。(よく考えてみると、お店の売りであるパンもコーヒーも注文しなかった)
ここでも落ち着きがない。。トングでブロックの砂糖を取るのだがテーブルに落としてしまい、すかさず逆の手でつまんで紅茶の中へチャポン。また、飲みながら(いまさらながら)気づいた。目の前のピアノが自動演奏されていい曲が流れているではないか!
自分が、こういう上品な店と無縁であることは決してない。今日は(も)お腹がすいていたのである。恐るべし、本能。