正直であれ

頭にくるのが、医者が治療ミスをしたとしても、黙っておけば何事もなく済ませることができる場合もあること。
手術後のおなかからはさみが出てくれば隠しようがないが、それ以外、実は小さなミスはいろんなところで隠されているのではないかと思う(考えすぎか?)。

この前、歯のレントゲンを見たら、神経を抜いた後に詰めた薬剤が不十分で、空洞になっている部分があった(と言われた)。別の歯科医で治療した部位で、原因は経年劣化なのか、当初からの注入ミスなのかわからない。
仮に当初からのミスだったとしても、歯科医が黙っていれば、患者はそのときにレントゲンをみても、素人なのでミスとは気づかないだろう。また、仮に歯科医が気づいて薬剤注入のやり直しをしたとしても、ミスとしては認めずに、しら〜っとやり直し分の治療代を請求することも可能だろう。そこらへんが頭にくるところである。

素直に謝ったり、「わからないことはわからない」と認める医者は信用できると思う。でもたいてい、自分のミスは認めたがらないし、自分の診断に確信がもてなくても、さも正しいかのように言い切る。不安な部分をわざわざ示して患者に余計な心配をかけないのも医者の仕事の1つかもしれないが、正直であって欲しいと思う。
典型的な症状がでている場合は別として、研究と同じように、診察結果の解釈は相当難しいはずである。こんなこと言うと反発されそうだが、誤診・治療ミスは、氷山の一角に過ぎないと思う。


自分の利益(医者としての評判など)に固執せずに、患者本位の医者が増えることを願う。