2泊2日 穂高岳

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

(1枚目)夜明けの涸沢岳山頂
(2枚目)中央奥左に槍ヶ岳、右手前双峰は北穂高岳
(3枚目)前穂高岳と北尾根

予想よりちょっときつかった登山。

夜行バスで早朝に上高地入りし、その日のうちに奥穂高岳山頂を目指すという行程。もともとは、テントかついで2泊で登頂する予定だったものを、悪天候のため出発を1日遅らせて1泊で登りきり、その分荷物を軽くするためにテント泊を山小屋泊に変更。

健脚の登山者であればたいしたことないルートと思っていたが、1ヶ月前から開始したトレーニングむなしく、登りなのに初日にひざを痛めてしまった。

また、トレーニングで鍛えた筋肉とは微妙に違う筋肉も翌日痛んでいた。今後方法を変えねば・・・。

今回のルートは、上高地から岳沢ヒュッテ跡を経由し、奥穂高岳に登り、穂高岳山荘に泊まるというもの。奥穂高岳(3,190M)は、上高地河童橋から見える(と思う)山で、北アルプスの最高峰であり、南アルプス北岳(3,193M)に次いで日本で第3位の高さ。
今まで登ったことがなかった。
穂高岳」というのは総称で、三方を北穂高岳西穂高岳前穂高岳に囲まれて奥穂高岳が鎮座し、まさに北アルプスの盟主といった存在。

今回は、予想以上にへこたれた。3,000M級ということもあって、酸素が薄いのを実感。30分くらいごとに休憩が必要だった。上高地からの標高差が1,700Mくらいで、東京タワーざっと5つ分。今までの登山で一番の登りだった。

3,000Mの稜線につく午後にはガスってきて、視界はかなり悪かった。引き返すならここが最後の地点だったが、時々ガスが晴れ、天候が崩れることもなさそうだったので、続行することに。
ただ山小屋までまだ2時間もかかるし、稜線上の悪天候が一番危険なので、気分的にははやく通過したかった。

幸い雨も降らず無事に奥穂高岳に登頂。でもガスで周りがまったく見えず、誰もいないので登ったという実感が全くしなかった。そして登山開始から9時間後、無事に小屋までたどりつき、とにかくほっとした・・・。

その後天候は回復傾向で、夕方にはきれいな夕焼けになり、明日の天気は期待できた。

そして翌日。寝坊しまいと3時に一度起きたが早すぎ、4時に起きなおし。ヘッドランプなしで歩ける明るさになってから、小屋から徒歩20分の涸沢岳山頂へ。小屋からこんなに近いが、標高3,110Mでとんがっている。

次第に空全体が明るくなり、天気は待望の快晴。梅雨明け以降まだ3回目の山上の晴れだった。朝日で赤く焼けることはなかったが、360度の大展望なのでそれだけで十分。

山は本当に天気次第。まさに天国と地獄ほどの差がある。
今回は、1日晴れたのでそれだけで十分。

ひざ痛のため2日目は予定を変更し、一番負荷の少ないコースで下山することに。ちなみに、穂高岳は標高はあるけれどコースによっては難易度はそれほど高くなく、女性から年配者まで登っている。(はしごや鎖場はあるのでそれなりの力は必要だが)

帰りは緩やかな下りの分だけ距離が長く、ざっと18km。もう少し車で近くまで入れれば何回でも来やすいのだが・・・。
予定通りの時刻に上高地へつき、圏外が多くて電源のきれかかった携帯で妻に無事を報告。
帰りの電車では、指定席にも関わらず席を向かい合わせにして1人で4席を独占(直前に駅で、前後が埋まっていない席を指定)。乾杯してリラックスするこの瞬間も、山登りの楽しみの1つ。